コンクリート部材の有効応力の推定手法に関する研究

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タイトル別名
  • Study on Effective Stress Estimation Method for Concrete Members
  • コンクリート ブザイ ノ ユウコウ オウリョク ノ スイテイ シュホウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

多数のコンクリート構造物が建設され,市民生活に供されている。これらを適切に維持管理していくためには,コンクリート部材の応力度を知ることは重要な要素である。ところが,実際の応力状態は,設計で考慮した状態と差異があるため,容易にはこれを把握できない。その主たる要因は,コンクリートの乾燥収縮およびクリープに起因する内部拘束応力の存在である。そこで筆者らは,これらの時間依存挙動に起因する内部拘束応力のメカニズムおよび特性を実験的に検討し,これらを全応力から分離できる新たな推定手法を提案した。従来から提案されている応力開放法を基本にした手法であるが,測定方法などを工夫し,精度の向上を図った。供試体や実構造部材を用いて検証を行った結果,構造物の維持管理レベルを決定するために十分な推定精度であることが確認された。

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参考文献 (14)*注記

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