先端巨大症 : 疫学・病態・診断(<特集>GH産生下垂体腺腫のupdate)

  • 有田 和徳
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経病態制御外科学(脳神経外科)
  • 湯之上 俊二
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経病態制御外科学(脳神経外科)
  • 富永 篤
    広島大学医歯薬学総合研究科先進医療開発科学講座脳神経外科学
  • 栗栖 薫
    広島大学医歯薬学総合研究科先進医療開発科学講座脳神経外科学

書誌事項

タイトル別名
  • Acromegaly : Epidemiology, Symptoms, and Diagnosis(<SPECIAL ISSUES>Update on Growth Hormone Secreting Pituitary Adenomas)

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抄録

本邦における先端巨大症(成長ホルモン〔GH〕産生下垂体腺腫)の発生数は,500人/年前後と推定される.先端巨大症の診断は,まずその特異な容貌に気付くところから始まるが,最近は糖尿病,不正咬合,夜間睡眠時無呼吸をきっかけに診断されることも多い.確定診断のためには,GHの過剰分泌,IGF-Iの高値,MRIによる下垂体腺腫の描出が必要である.GHの過剰は,経口糖負荷試験時のGH底値が1ng/ml以上であることで診断できる.IGF-Iは,思春期,若年成人では高値で,その後年齢とともに低下するので,異常高値の判定には,年代ごとの基準範囲を参照することが必要である.

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参考文献 (14)*注記

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