全身多発転移をきたしたepithelioid glioblastomaの1例

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  • Extracranial Metastases of Epithelioid Glioblastoma

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抄録

<p> 68歳男性, 右側頭葉皮質下出血にて発症し内視鏡下血腫除去術が施行された. 3カ月後, 同部位にリング状造影効果を示す腫瘍性病変が認められ, 開頭腫瘍摘出術が施行された. Epithelioid glioblastomaの診断で, 放射線・化学療法を開始するも14日後に両肺に多発結節状病変が出現, 治療開始後32日目に死亡した. 病理解剖の結果, 局所再発に加え, 両側肺, 心臓などに多発転移を認めた. 膠芽腫の頭蓋外転移の頻度は約0.5%と報告されており, 頭蓋外転移の発生機序として複数回の手術や治療による腫瘍の形質変化などが考えられている. 膠芽腫の頭蓋外転移はきわめて予後不良な経過をたどるため, より詳細な病態把握が求められる.</p>

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