紡錘状巨大動脈瘤に成長し致死的破裂を生じたmegadolichobasilar anomalyの1例 : 経時的画像検査よりみた瘤拡大機序と治療法

書誌事項

タイトル別名
  • Enlargement and Fatal Rupture of A Fusiform Aneurysm Arising from Megadolichobasilar Anomaly : Mechanism of Aneurysmal Enlargement and Its Treatment

この論文をさがす

説明

4年半の観察期間中にmegadolichobasilar anomalyの近位部が進行性に拡張し,紡錘状巨大動脈瘤を形成,致死的破裂を生じた60歳男性例を報告した.経時的画像検査により,megadolichobasilar anomalyを発生母地とした紡錘状動脈瘤の成長過程を捉えることができた.自験例における瘤の成長には,megadolichobasilar anomaly自体による壁の脆弱性に加え,MRI画像より瘤と周囲の脳槽との関係,親動脈よりのhemodynamic stress,瘤内の複雑な血流動態(乱流),瘤内血栓の欠如などが関与したと推定された.本例のようなmegadolichobasilar anomalyを基盤とする紡錘状脳底動脈瘤は,ある時点より急速に拡張し,破裂する危険性が示された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ