宗教上の理由から輸血を拒否する事例における患者意思の問題(<特集>脳神経外科医療と社会環境)

書誌事項

タイトル別名
  • Issues of Patient Autonomy in Cases of Transfusion Refusal due to Religious Belief(<SPECIAL ISSUE>Social Environment Surrounding Neurosurgery)

この論文をさがす

抄録

宗教上の理由から輸血を拒否する事例では,さまざまな臨床的問題を提起する.通常は患者自身の意思表明として理解され,自己決定権に基づいた患者意思の尊重が必要であることは理解されやすいが,もし信者ではない患者本人には意識がないために自己決定不能な状態で,親族などの代諾者が自分の信仰に基づいて輸血拒否を訴える場合,難しい問題となる.症例は67歳の男性で小脳出血による深昏睡,配偶者が信仰を理由に輸血を拒否した例を提示し,本人の意思確認の重要性を考察する.また宗教的輸血拒否に関するガイドラインについても考察する.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ