未破裂海綿静脈洞部動脈瘤治療の問題点(<特集>Overall outcome よりみた脳動脈瘤治療の問題点[2])

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  • Problems in the Management of Unruptured Intracavernous Aneurysms of the Internal Carotid Artery

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海綿静脈洞部未破裂動脈瘤のoverall outcomeから,その治療上の問題点を論じた.症例は,無症候性44例(49動脈瘤),症候性12例(12動脈瘤)である.無症候性動脈瘤には,すべて直達手術が施行され,結果は,GOSI 43例,GOSII 1例ときわめて良好な結果を得た.合併症として,動眼神経麻陣はすべて一過性であり,問題なのは視力・視野障害を5例に認めたことである.症候性動脈瘤はすべて巨大動脈瘤であった.neck clippingができた2例では,術後急速に脳神経麻痺が改善した.内頸動脈C_3部に発生する動脈瘤は,必ずしも海綿静脈洞内動脈瘤ではない.今後は床状突起下動脈瘤の分類により手術適応や手術術式を決定することが重要である.

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