モチベーションに配慮しながら真性口臭症の治療を行った症例-口臭治療における歯科衛生士の役割-

  • 峰 真理子
    福岡歯科大学医科歯科総合病院歯科衛生士部
  • 米田 雅裕
    福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野
  • 鈴木 奈央
    福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野
  • 内藤 徹
    福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野
  • 岡田 一三
    福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野
  • 内田 初美
    福岡歯科大学医科歯科総合病院歯科衛生士部
  • 吉兼 透
    福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野
  • 岩元 知之
    福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野
  • 島野 裕一
    福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野
  • 廣藤 卓雄
    福岡歯科大学総合歯科学講座総合歯科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • The role of dental hygienists in the motivation-related treatment of genuine halitosis
公開日
2008
DOI
  • 10.2329/perio.50.050
公開者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会

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説明

本症例は原因が口腔内にある真性口臭症であったが, 本人には自覚がなく歯科治療に対する意欲も少なかった。強い口臭を指摘すれば歯科治療を積極的に受ける可能性があるが, 一方で必要以上に口臭を気にし始め社会生活が困難になる危険もある。今回, われわれは歯科医師と歯科衛生士が協力し, 口臭に対する不安を生じさせずに治療に対するモチベーションを高めるように努力した。患者は56歳, 女性で初診の約2年前から家族から口臭を指摘されるようになったとのこと。本人には口臭の自覚がまったくないが, 夫のすすめで本院口臭クリニックを受診。初診時の口臭検査は全ての項目について「強い口臭」と判定された。口腔清掃は不良で舌苔付着も多かった。全顎的に歯周炎に罹患しており, 歯根破折や齲蝕も認められた。口臭の原因を説明し, 放置していると口臭が強くなることを説明したところ, 治療に積極的に参加するようになった。治療開始後の患者は協力的で順調に治療が進行した。抜歯を含む歯周治療を行ったが, 歯科衛生士はモチベーションの維持, 口腔衛生指導, 口臭に対する不安の解消等に努めた。治療後の歯周組織の状態は安定しており, 口臭も全ての検査で陰性であった。モチベーションが成功したため, 家庭での清掃が継続され長期間にわたって安定した歯周環境と低い口臭を維持できたと考えられる。このように, 真性口臭症の治療では歯科衛生士の役割は重要であると考えられる。日本歯周病学会会誌(日歯周誌)50 : 50-57, 2008

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (27)*注記

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