下肢動脈血栓塞栓症を繰り返し,治療に難渋した骨髄異形成症候群(MDS)の1 例

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  • A Case of Repetitive Acute Limb Ischemia Due to Thromboembolism with Thrombocytopenia and Myelodysplastic Syndrome

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抄録

要旨:骨髄異形成症候群(MDS)では汎血球減少によるさまざまな症状が出現する.主な症状は,白血球減少による易感染性や,貧血による心不全症状,血小板減少における出血傾向や皮下出血などであり,MDS で血栓塞栓症を来すことは稀である.それにもかかわらず,本症例では下肢血栓塞栓症を繰り返し発症し,その都度,血行再建を施行した.血行再建の方法は血管内治療,外科的治療と多岐にわたったが,毎回状況に応じ治療方法を選択し,いずれも血流を回復することができた.現在は強力な抗凝固療法を行い血栓塞栓症の再発を予防できているが,引き続き厳重な経過観察が必要である.

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