書誌事項
- タイトル別名
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- Endovascular Abdominal Aortic Repair for AAA: Anatomical Suitability and Limitation in Japanese Population According to the Inclusion Criteria of Zenith AAA Stent Graft
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説明
【目的】日本人の腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術(EVAR)の適応と限界についてZenith AAAステントグラフトの適応基準に従い検討した.【方法】2006年 1 月から2007年12月の間,当科で評価した腹部大動脈瘤(AAA)125人のうち,CT評価可能であった106人(男性88人,平均年齢73歳)を対象とした.マルチスライスCTスキャンを用い,以下について計測,解析を行った.1)腹部大動脈瘤最大短径,2)Proximal neck外径,長,3)総腸骨動脈外径,長,4)Proximal neckの腎動脈上方大動脈に対する角度,大動脈瘤長軸に対する角度,5)外腸骨動脈径,6)低位腎動脈から大動脈分岐部までの腹部大動脈長.【結果】EVAR可能症例27例(25.5%),除外症例79例(74.5%)であった.男女別EVAR適応率は男性29.5%(26 / 88例),女性5.6%(1 / 18例)であり,女性でよりEVAR除外例が多かった(P = 0.04).おもな除外理由は,short proximal neck 32例(40.5%),腸骨動脈狭小24例(30.4%),腎動脈下proximal neck高度屈曲23例(29.1%)であった.【結論】文献上,欧米人のEVAR適応率は48~66%と報告されているが,日本人においてZenith AAAステントグラフトの適応基準を順守すると,short proximal neck,腸骨動脈狭小,proximal neck高度屈曲等の問題から,とくに女性においてEVARの適応は限界があると言わざるを得ない.
収録刊行物
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- 日本血管外科学会雑誌
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日本血管外科学会雑誌 18 (6), 595-602, 2009
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679390881024
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- NII論文ID
- 130004490293
- 10026113924
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- NII書誌ID
- AN10399956
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- ISSN
- 1881767X
- 09186778
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可