限局性解離を合併した胸部下行大動脈瘤によるDIC 例に対するdebranching TEVAR の1 手術例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Debranching TEVAR for a Descending Thoracic Aortic Aneurysm with Localized Dissection Complicated by Disseminated Intravascular Coagulation
公開日
2016
DOI
  • 10.11401/jsvs.16-00008
公開者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会

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説明

要旨:DIC を伴う胸部大動脈瘤においては,人工血管置換術は侵襲が大きく,一方ステントグラフト内挿術(TEVAR)はendoleak が残存するとDIC の悪化が危惧される.われわれは,このような症例に対しdebranching TEVAR を施行し,良好な結果を得たので報告する.症例は76 歳男性でDIC 所見を有し,造影CT で下行大動脈に51 mm の瘤と限局性の解離を認めた.大動脈瘤あるいは解離による消耗性DIC が疑われた.併存疾患が多く全身状態不良のため,人工血管置換術はハイリスクと考え,debranching TEVARを施行した.可及的な凝固能の改善を目的に,術前にトロンボモデュリン製剤(rTM)を投与した.術後DIC は速やかに消失し,造影CT でendoleak を認めず瘤の縮小を得た.DIC を伴う解離合併胸部下行大動脈瘤に対して,術前にrTM でDIC を改善させた後debranching TEVAR を施行し,DIC を消失せしめ良好な結果を得た.

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