キレート樹脂による亜鉛鉱滓硫酸浸出液中のインジウムの回収

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タイトル別名
  • Recovery of Indium in the Sulfuric Acid Leaching Solution of Zinc Slag with Chelate Resin

抄録

アミノメチルホスホン酸残基,アミソカルボン酸残基,オキシム基を有するキレート樹脂,キノリノール残基,オキシム基を有する抽出試薬による鉱滓の酸浸出液中のインジウム(III)吸着性を調べた。アミノメチルホスホン酸残基を有するキレート樹脂(MG95)は優れたインジウム吸着性を示し,系内の水素イオンや硫酸イオンの影響を受けないことがわかった。MC-95とインジウムは,Langmui孔型の反応をし,0.901mmol・g-1の飽和吸着容量を示した。吸着平衡定数(K)は,1.55m3・mol-1であった。MC-95に吸着したインジウムは,塩化物イオンを含有する酸水溶液により効率よく脱離した。98amg-ln/・dm-3--6.20g-Fe・dm-3-123g-Zn・dm-3-8.1mg-Ni・dm-3-pH0.7の組成の亜鉛鉱滓硫酸浸出液をMC-95充填カラムに通液した。次いで4mol,dm-3濃度の硫酸水溶液を通液しインジウム以外の金属イオンを溶離させ,最後に2.5mol・dm-3濃度の塩化アンモニウムと4mol・dm-3濃度の塩酸混合水溶液でインジウムを溶離回収した。本方法により,金属比92.85%のインジウム溶離液を得た。

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