書誌事項
- タイトル別名
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- Dediazoniation of Mono-substituted Benzenediazonium Tetrafluoroborate in Aqueous Solution at pH 1-7
- 芳香族ジアゾニウム塩の分解反応に関する研究 I 芳香族ジアゾニウム塩の水溶液(pH1〜7)中における分解反応
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説明
芳香旅ジアゾニウム塩の水溶液中(pH1~7)の熱分解反応ではフェノール類ならびにアゾフェノール類がおもに得られ,その分解速度はジアゾニウム塩に対し1次であることを確認した。分解速度に対するpHの影響を検討した結果,pHが分解速度定数に大きな影響をおよぼすことを明らかにした。<BR>すなわち溶液のpHが酸性側から中性側に移るにつれジアゾニウムイオンが分解分子種の主体であるときは分解速度はpHに依存せず一定であるが,ジアゾニウムヒドロキシドが増加すると分解速度はある勾配をもってpHに対して直線的に増大した。<BR>ジアゾニウムイオンの分解速度に対するHammetto σの関係を検討した結果,m-置換体では比較的良好な直線関係が得られたが,p-置換体では直線関係は得られなかった。これは共鳴電子供与性基の場合では原系が大きく安定化されることから,これらの置換基に対してはσ=σ1+1.8|σR|として置換基定数を見積ることで良好な直線関係が得られることを明らかにした。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1976 (6), 968-972, 1976-06-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679393673088
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- NII論文ID
- 130004059736
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可