活性炭担持した酢酸亜鉛触媒の活性と担体の細孔構造との関係

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  • The Catalytic Activity of Zinc Acetate Supported on Active Carbons and the Pore Structure of the Carriers

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説明

5種類A~Eの既製活性炭ならびに二酸化炭素により粒状粗炭を種々の程度に賦活燃焼させてつくったF系列の活性炭を担体として,それぞれ酢酸亜鉛触媒の担持量メ(9/9-C)の異なる触媒体をつくり,アセチレンと酢酸とから酢酸ビニルを合成する接触反応速度を測定した。一方,これらの活性炭担体および多くの触媒体の細孔分布嫡水銀圧入法と0℃,ベンゼンの収着等温線とによって測定した。それぞれの担体はたがいにかなり異なる細孔構造をもっているにもかかわらず,酢酸亜鉛担持にともなう細孔分布の変化を検討して,担持した酢酸亜鉛の大部分がミクロ孔だけに沈積していることを明らかにした。いずれの担体の場合でも,担体19あたりに換算した触媒活性ゐoはノ値とともに直線的に増加し,ある限界担持量f1以上では一定の活性ゐ¢oとなることが再確認された。低賦活度のF担体は例外として,すべての担体に関してfiとki0とは10%程度の誤差内で直線関係にあることが明らかとなった。したがって触媒活性は担体のミク鐸孔に沈積した酢酸亜鉛に起因するものであり,反応速度には拡散の影響はみられないことを述べ,既報における粒状活性炭のマクロ-ミクコ孔モデルが有用であることを明らかにした。

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