ジメチルスルホキシドおよび水溶液中におけるN,N'-ジメチル-9,9'-ビアクリジニウムニ硝酸塩(ルシゲニン)のボルタンメトリーによる研究

書誌事項

タイトル別名
  • Voltammetric Study of N, N'-Dimethyl-9, 9'-biacridinium Dinitrate (Lucigenin) in Dimethyl Sulfoxide and Aqueous Solutions
  • ジメチルスルホキシドおよび水溶液中におけるN,N′‐ジメチル‐9,9′‐ビアクリジニウム二硝酸塩(ルシゲニン)のボルタンメトリーによる研究

抄録

サイクリヅクボルタンメトリー,回転リングディスク電極ボルタンメトリーと定電位クーロメトリーを用いて,化学発光物質として知られる,N,1Ψ-ジメチルー9,9仁ビアクリジニウムニ硝酸塩(ルシゲニン,DBA22NO,-)の電気化学的研究を行なった。ジメチルスルポキシド(DMSO)溶液の場合,サイクリックボルタモグラムは-〇。51Vおよび+O.21V(vs,Ag/AgNOs電極)に,それぞれ酸化波と還元波がみられた。還元過程1こおける最終生成物がN,Nt-ジメチルー9,9'-ビアクリジニリデン(DBA)であることはUVスペクトルから確かめられ,他方,クーロメトリーの結果は全過程が2電子過程あることを立証した。ルシゲニンおよびルシゲニンとDPPHの混合溶液についてのボルタンメトリ,の結果から,反応中間体としてラジヵルカチオン(DBAt)を経て還元が進行することが示唆された。したがってヂルシゲニンのDBAまでの還元は<BR>のいずれかの径路をとると考えられる。水溶液中ではDBAが電極面に強く吸着されることを別とすれば,DMSO中と同じ電極反応を行なう。ルシゲニンのアルカリ性水溶液約(pH紳8)を室温で24時間熟成させたものは,+0.92V(vs.SCE)に酸化波が観測された。

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