書誌事項
- タイトル別名
-
- Preparative Reaction of Highly Phosphorylated Poly(vinyl alcohol)
説明
尿素,リン酸ジメチルホルムアミド(DMF)によるポリピニルアルコール(PVA)の均一系リン酸化反応を研究した。PVAが均一に溶解した状態におけるリン酸化反応は副反応であるPVAのウレタン化反応によって促進され,既報のウレタン化反応によって阻害されるセルロースの不均一リン酸化反応とは逆の傾向を示した。均一糸の場合ウレタン化反応はPVA分子の分散性ないし拡がり因子αの増大の原因となり,これによってリン酸化反応が促進されるものと考えられる。また,トリエチルアミンはリン酸化触媒として有効であり,同時に生成物の着色および分子間アセタール化その他の橋かけ反応による反応中の溶媒不溶化を防止する作用のあることが認められた。したがってもっとも有効なPVAのリン酸化方法は尿素,トリエチルアミン,DMF混合溶液であらかじめPVAを一部ウレタン化させたのちリン酸を加える方法であり,この方法により有効水酸基のほぼ100%をリン酸化させうることを認めた。
収録刊行物
-
- 日本化学会誌(化学と工業化学)
-
日本化学会誌(化学と工業化学) 1972 (7), 1305-1309, 1972-07-10
公益社団法人 日本化学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679394210176
-
- NII論文ID
- 130004154224
-
- ISSN
- 21850925
- 03694577
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可