書誌事項
- タイトル別名
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- Selenium Dioxide Oxidation of lsoprene
抄録
酢酸類を溶媒としたイソプレンの二酸化セレン酸化を行ない,酸化生成物として,二重結合のアリル位のメチル基が酸化された生成物のほかに,フラン化合物,環状セレン化合物およびC10-アルデヒドなどを確認した。これらの生成物の組成は,モル比および溶媒によりいちじるしく変化した。すなわち,酢酸溶媒中,反応温度100~105℃の反応では,イソプレン:二酸化セレンのモル比が10のときには,2-ヒドロキシメチル-1,3-ブタジエン(1)が,モル比が2のときには,環状セレン化合物が主生成物として得られた。また,無水酢酸を溶媒とした場合には,2-ホルミル-4-アセトキシ-2-ブテンが主生成物として得られた。さらに(1)および2-メチル-1,4-ジアセトキシ-2-ブテンの二酸化セレン酸化を試みることにより,反応径路についても考察した。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1973 (2), 292-295, 1973-02-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679394305920
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- NII論文ID
- 130004154505
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可