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- 梅村 耕造
- 大阪府立大学教養部化学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Thermal Decomposition of Nickel, Cobalt and Iron (II) Oxalate Dihydrate in Various Atmospheres
- 種々のふん囲気中でのニッケル,コバルトおよび鉄(II)しゅう酸塩2水和物の熱分解
説明
滋ヅケル,,コバルトおよび鉄(III)シュウ酸塩2水釈物について空気i窒素,アルゴンおよび水素雰囲気中の熱分解を検討してつぎの結果を得た。<BR>(1),牙解海度は酸素の分圧により左右され空気中では窒素中での分解温度にくらべると,鉄塩では164°C,コバ7レト塩饗は76°C,ニッケル塩の場合は8℃低くなり,酸素の分解促進作用にいちじるしい差のあ着ととがわかった。また空気中でgo°c加i血のはやい昇温速度でカロ熱したときの生成物はニッケル塩では96%以上金属であるのに対し,他の二つはそれぞれほとんどCoOとFeOであった。<BR>(2),7孕ゴγ沸通下における固体生成物中の金属含有量はニヅケル塩が95%以上,コパルト塩では85~92%であ,ったが,鉄塩の場合は93%以上がFeOであり,金属め生成は少なかった。また発生ガス中のCOの含有量はニッケル塩では0.4~2.5%,コバルト塩では4~8%であり,鉄塩の場合はCOとCO2が同量発生した。<BR>3永素流通下のDTA図は分解による吸熱ピークに発熱ピーグが重なり, EGA図は二次的反応を示すピークを現わし,それらのガス分析の結果からニッケルとコパルト塩ではCHI生成反応が起こり,鉄塩では水性ガス反応の進行していることがわかった。<BR>以上の結果塑ら考察すると乳不活性な雰囲気中で鉄およびコバルト塩の生成は酸化物であり,酸化コパルトは容易にCOに還元されて金属を生成する。シュウ酸ニッケルは痘接的に金属を生成するが,水素気流中では酸化物を生成する分解も起こるものと考えられる。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1975 (6), 968-975, 1975-06-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679394781696
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- NII論文ID
- 130004155286
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可