水酸化カルシウムとシリカゲル(CaO/SiO<sub>2</sub>=1/1モル比)の低温度領域での水熱反応

書誌事項

タイトル別名
  • The Hydrothermal Reaction between Calcium Hydroxide and Silica Gel (CaO/SiO<sub>2</sub>=1/1 Molar Ratio) at Lower Temperature Range
  • CaO‐SiO?S2?T系の水熱反応 II  水酸化カルシウムとシリカゲル(CaO/SiO?S2?T=1/1モル比)の低温度領域での水熱反応

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説明

本研究では,水酸化カルシウムとシリカゲルとの混合物を室温から80℃の比較的低温度領域で水熱反応を行ない,その反応性について検討した。<BR>水酸化カルシウムとシリカゲルの混合粉末(CaOISiO2=1/1モル比)のタブレットを用い,小形オートクレーブ中で水熱反応を行なった結果,その反応は初期においてすみやかに進行するが,時間の経過とともに反応が緩慢になった。一方,水酸化カルシウム飽和水溶液にシリカゲル粉末を分散さぜると,初期に溶液のpH値は酸性側へ急激に減少し,その後直線的にゆるやかに減少するのが認められた。シリカゲルのシラノール基をメチルレヅド(ベンゼン溶液)の吸着法によって調べたが,シラノール基はシリカゲルの加熱処理によって減少した。また,シリカゲルの反応性は処理温度の上昇とともに低下した。<BR>水酸化カルシウムとシリカゲルの混合物をボールミル中で粉砕しながら常温で水熱反応を行なうと,密閉容器中でその混合物を静置した場合よりも反応がすみやかに進行するのが認められた。そして,両反応生成物は,X線回折,電子顕微鏡観察などで調べた結果,相違することが認められた。

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