ニッケル-ケイソウ土触媒による無水マレイン酸の水素化反応

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  • Hydrogenation of Maleic Anhydride by Nickel-Kieselguhr Catalyst

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説明

市販の ニッケル-ケイソウ土触媒を用い, 反応圧力120k窮/cm2,反応温度180~300。dめ条件下で無水マレイソ酸,無水コハク酸およびコハク酸の水素化反応を行なった。<BR>動力学的検討の結果,反応温度250℃の近傍を境として反応の様相が変化することがわかった。すなわち低温域では無水マレイγ酸から無水コハク酸への反応はきわめて速い速度で進行するが,無水コハク酸からγ-ブチ冒ラクトンの生成が始まると,生成した水によって無水ヲバク酸からコハク酸となる割合が増加する。コハク酸はほとんど反応しないために,低温域でγ-ブチラクトソの収率セ50mo1%以上とすることは困難である。一方,高温域では無水コハク酸とコハク酸との平衡が無水コハク酸側に寄っているのでγ-ブチロラクトンへの反応は良好でおる。しかしながら無水マレィン酸から反応を始めた場合には,反応温度の上昇にしたがってピッチ状生成物が増加するので高温となるほどγ-ブチロラクトンの収率はいちじるしく低下することになる。<BR>そこで無水マレイン酸の二重結合をあらかじめ低温低圧下で水素化七たあとで高温高圧下での反応を行なう方法をとることによって,γ-ブチロラクトンの収率を向上させることぶでぎた。し塾しながらテトラヒド羅フラシの収率は=きわめて少量であった。

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