溶融塩化マグネシウム-塩化カリウム混合塩における液体金属マグネシウムの微粒子分散

書誌事項

タイトル別名
  • The Dispersion of Magnesium Metal in Molten MgCl<sub>2</sub>-KCl
  • 溶融塩系におけるエマルジョンに関する研究 IV  溶融塩化マグネシウム‐塩化カリウム混合塩における液体金属マグネシウムの微粒子分散

説明

かきまぜによって金属マグネシウムの溶融塩中への分散の機構を検討した。800℃においてかきまぜによって金属マグネシウムをMgCl2-KClに分散させると,約0.4mmの径をもつ粒子となって浴底へ移動した。酸化マグネシウムの添加量が増加するにつれてマグネシウムの分散量は増加し,マグネシウム粒子の平均粒径は小さくなり,粒径の均-性も増加した。一度分散し,浴底へ移動したマグネシウム粒子はきわめて安定で1~2時間静置しても合一せず,溶媒の凝固に対しても変形を受けなかった。マグネシウム粒子が安定化されるのは浴中に溶解した酸化マグネシウムがマグネシウム粒子の表面で反応することにより生成されるMg20がマグネシウム粒子を保護するためと考えられる。

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