硫酸中に懸濁させた炭素上での二酸化硫黄の接触酸化

書誌事項

タイトル別名
  • Catalytic Oxidation of Sulfur Dioxide on Carbon Suspended in Sulfuric Acid
  • 硫酸中に懸濁させた炭素上での二酸化いおうの接触酸化

この論文をさがす

説明

活性炭吸着法排煙脱硫プロセスにおいて,二酸化硫黄は活性炭上で触媒的に酸化され,硫酸となる。既鞭において,この反応が二酸化硫黄のアノード酸化と酸素のカンrド還元を含む電気化学機構にしたがって起こる可能性を示し,白金上での反応についてこの機構を裏づけた。本研究では,炭素上での反応の特徴を電気化学的観点から解明するために,二酸化硫黄と酸素を溶解した硫酸中に炭素粉末を分散させ,白金網を集電子として電気化学測定を行なうとともに,二酸化硫黄の接触酸化速度を分析的に測定した。その結果,懸濁炭素粒子上での二酸化硫黄の電気化学的酸化に対応するアノード分極曲線,および酸素の電気化学的還元に対応するカンード分極曲線が再現性よく得られること,種々の炭素について得られる電気化学的活性度と接触酸化速度の間に比例関係があることが見いだされた。さらに,種々の炭素の中で酸素のカンード還元に対する活性の高いものほど,二酸化礒黄の接触酸化に対して高い触媒能を示すことが明らかになった。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ