キュポラと誘導炉の経済性分析と環境LCA 分析

  • 小田 秀充
    筑波大学大学院システム情報工学研究科リスク工学専攻
  • 岡島 敬一
    筑波大学大学院システム情報工学研究科リスク工学専攻
  • 内山 洋司
    筑波大学大学院システム情報工学研究科リスク工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Economic Efficiency and Environmental LCA for Cupola and Induction Furnaces
  • キュポラ ト ユウドウロ ノ ケイザイセイ ブンセキ ト カンキョウ LCA ブンセキ

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抄録

この研究の目的は,キュポラと誘導炉によって鋳鉄を製造するプロセスを対象に,経済性と環境性の分析を行うことにある。環境性ではCO2排出量を対象とした。方法論としてはインベントリ分析におけるハイブリッドLCA 法を用い,間接影響まで含んだ負荷を分析したほか,鋳鍛造品の中間財としての負荷を推計した。<br>経済性では,初期投資で同規模のキュポラと誘導炉で差があるが,耐用年数の12 年間で見ると初期投資の占める割合は少なく,コストの大半を占めるのは運転費であった。キュポラの場合,コークス費とコークス比によって影響を受けている。<br>CO2負荷では,誘導炉の明確な優位性が得られた。運転に由来する差が大きく,設備による差は小さい。また中間財としての鋳鍛造品の負荷を推計した結果,最終財としてのそれに比べて極めて小さいことが示された。

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参考文献 (15)*注記

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