対植食者防御の主要因としてヤムビーンに含まれるロテノイド類

書誌事項

タイトル別名
  • Rotenoids in the Yam bean <i>Pachyrrhizus erosus</i>
  • Rotenoids in the Yam bean Pachyrrhizus erosus: Possible defense principles against herbivores
  • Possible defense principles against herbivores

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説明

ウラナミシジミの雌成虫は, ごく近くに繁殖するフジマメとヤムビーンの花芽に盛んに産卵した. フジマメで見られるウラナミシジミ幼虫による加害は, ヤムビーンでは見られなかった. この幼虫による加害が回避されたのは, ヤムビーンの花芽に含まれる対植食者防御毒が有力と考えられた. ヤムビーンの花芽に加えて葉, 種子から, アワヨトウ幼虫の殺虫活性をもとに, 殺虫成分としてロテノイドを単離した. 単離されたcis-12a-hydroxymunduseroneとcis-12a-hydroxyerosone, cis-12a-hydroxyrotenone, rotenoneの4種のロテノイドの活性と含有量が対食植者防衛の観点から議論された.

収録刊行物

  • 環動昆

    環動昆 15 (4), 251-259, 2004

    日本環境動物昆虫学会

参考文献 (12)*注記

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