書架設置型RFIDシステムを用いた資料の図書館内利用調査

  • 岡本 一志
    電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報学専攻
  • 丸茂 里江
    千葉大学附属図書館 学術コンテンツ課
  • 佐野 悠
    国立歴史民俗博物館 管理部研究協力課

書誌事項

タイトル別名
  • In-Library Book Usage Survey by using Radio-Frequency Identification System Installed Bookshelves
  • ショカ セッチガタ RFID システム オ モチイタ シリョウ ノ トショカン ナイ リヨウ チョウサ

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抄録

 RFID システムを用いた資料の図書館内利用調査を2 年間実施し,資料が書架から持ち出された回数およびその利用時間に関するデータ分析法を提案する.分析結果より,館外貸出に比べ3 倍程度の持ち出しが起きていること,利用時間のピークは2~4 分であり立ち読み的利用が中心であること,持ち出し回数と利用時間のピークは一致せず時期によって資料の利用形態が異なること,大半の資料が持ち出された回数はごく数回にとどまっていること,といった従来の貸出統計などには現れなかった利用傾向が確認された.得られたデータや分析結果を踏まえ,RFID システムを用いた資料利用調査の実施における検討事項についても議論する.

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参考文献 (1)*注記

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