生物発光酵素免疫測定法(BLEIA<sup>®</sup>)を用いた高感度な便中ノロウイルス検出試薬BL-NV‘栄研’の有用性評価

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of a Highly Sensitive Norovirus Bioluminescent Enzyme Immunoassay <i>BL-NV EIKEN</i> for Stool Specimens
  • Evaluation of a Highly Sensitive Norovirus Bioluminescent Enzyme Immunoassay BL-NV EIKEN for Stool Specimens

抄録

われわれは,新たに開発された生物発光酵素免疫測定法(BLEIA法)に基づくノロウイルス検出試薬BL-NV‘栄研’の評価を行った.糞便検体220例を用いて,リアルタイムRT-PCR法(rRT-PCR法)との比較試験を行ったところ,BLEIA法はrRT-PCR法に対して,感度94.1% (95/101),特異度98.3% (117/119),全体一致率96.4% (212/220)と良好な相関性を示し,公定法であるrRT-PCR法と同等の検査精度を有することが示された.また,陰性検体117例の測定値分布では,多くの検体がCOI 0.2~0.4に分布していたことからBLEIA法は陽性と陰性をクリアに判定することが可能であり,高い検査精度を有することが示唆された.以上,BLEIA法はrRT-PCR法と同等の試薬性能を有し,かつ反応時間が46分と短く1時間あたり120検体を測定できるため,今後,調理従事者などを対象としたNVの検便検査に広く利用されることが期待される.

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被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679401701120
  • NII論文ID
    130004519030
  • DOI
    10.5803/jsfm.30.193
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BC2cXlslals7c%3D
  • ISSN
    18825982
    13408267
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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