耳下腺腫瘍 : 顔面神経の同定と保護

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タイトル別名
  • Identification of the main branch of facial nerve in the parotid surgery
  • 主幹からの同定法

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説明

<p> 耳下腺良性腫瘍に対する手術では, 腫瘍の切除とともに顔面神経を温存することが最も重要である. 顔面神経の同定方法は, 本幹で同定する方法と末梢で同定する方法がある. 術前の局在診断が重要であり, 当科では浅葉腫瘍, 深葉腫瘍に加えて, 下極腫瘍の3つに分類している. 術前局在診断には通常の MRI に加えて, 頸部超音波エコーによる診断が非常に有用である. 顔面神経本幹の同定までのポイントとしては, ①適切な層で十分な視野展開をすること, ②ポインター軟骨, 乳様突起, 顎二腹筋後腹の露出をしっかり行い, 顔面神経本幹の位置をしっかり予測すること, ③茎乳突孔動脈をしっかり結紮切断することが重要と考えている.</p>

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 29 (2), 153-155, 2016

    日本口腔・咽頭科学会

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