味覚障害と亜鉛: ポラプレジンクの作用
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- 田中 貴男
- ゼリア新薬工業株式会社中央研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Taste disorders and zinc: effects of polaprezinc
説明
味覚障害の発症には, 一部亜鉛欠乏が関与すると考えられており, 亜鉛製剤であるポラプレジンクが味覚障害患者に対して有効であることも報告されている. しかし, 味覚障害に対する亜鉛補充の重要性を示した基礎研究の報告は少ない. ポラプレジンク (プロマック®) は亜鉛とL-カルノシンの錯体であり, 胃潰瘍治療剤として我が国で広く使用されている. 本稿では, 亜鉛欠乏ラットに対するポラプレジンクの味覚障害改善作用を示すと共に, その作用機序として, ポラプレジンクに由来する亜鉛の舌への分布, 舌上皮の亜鉛含量, 味蕾細胞の増殖能及び舌の病理組織学的変化に対するポラプレジンクの作用について言及する.
収録刊行物
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- 口腔・咽頭科
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口腔・咽頭科 24 (1), 67-74, 2011
日本口腔・咽頭科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679403773312
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- NII論文ID
- 130004553107
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- ISSN
- 18844316
- 09175105
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可