閉塞性睡眠時無呼吸患者の周術期管理

  • 稲垣 喜三
    鳥取大学医学部器官制御外科学講座麻酔・集中治療医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Perioperative anesthetic management of the patients with obstructive sleep apnea syndrome

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説明

<p> 術前に, 閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) を合併する患者の鑑別法として, STOP-BANG 評価が簡便で有用である. OSAS 患者は体型的に気管挿管困難症や換気困難症を伴うことが多い. オピオイドや筋弛緩薬, 揮発性吸入麻酔薬やプロポフォールなどの鎮静薬にも感受性が高いため, 少量の投与で上気道の開存性が著しく損なわれる. 気道確保器具は, 麻酔薬の残存がなく, 麻酔から十分覚醒したことを確認して抜去する. 術後鎮痛には, オピオイドではなく非ステロイド性消炎鎮痛薬やアセトアミノフェンの使用が推奨される. 呼吸管理では, 術後 3 ~ 4 日目にかけて発症するレム睡眠期の呼吸抑制 (レムリバウンド) に注意する.</p>

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