睡眠呼吸障害と認知機能障害
書誌事項
- タイトル別名
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- Sleep-disordered breathing and cognitive dysfunction
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説明
<p> 閉塞性睡眠時無呼吸 (obstructive sleep apnea: OSA) 患者の有病率は加齢とともに増加し, 高齢者における OSA の有病率は 13-31% におよぶ. OSA 患者でみられる認知機能の低下として, 注意力の維持や覚醒度の障害をはじめ, 遂行機能, 記憶力の低下などが知られている. 近年多くの疫学研究によって OSA と認知症が高率に合併し, 認知症発症に対して OSA が影響をおよぼしていることが明らかとなり, また睡眠の分断や間歇的な低酸素血症を介した脳血管や神経変性のメカニズムも解明されてきた. さらに経鼻持続陽圧呼吸療法 (nasal continuous positive airway pressure; CPAP) によって認知機能や脳の形態変化に改善が認められるという研究も報告されている. 以上より OSA の発症年齢にかかわらず早期に治療介入を行うことが, 認知症予防の観点から重要であると考えられる.</p>
収録刊行物
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- 口腔・咽頭科
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口腔・咽頭科 30 (1), 25-29, 2017
日本口腔・咽頭科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679407084160
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- NII論文ID
- 130006827025
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- ISSN
- 18844316
- 09175105
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可