幻聴が及ぼす影響を多角的に評価する面接マニュアル「ホットチャート」の実践 : 認知療法の視点を取り入れた幻聴のアセスメント

書誌事項

タイトル別名
  • The Practice of Multidimensional Assessment of Auditory Hallucination Effects Using the Hot Chart Interview Manual : Auditory Hallucination Assessment Incorporating the Cognitive Therapy Approach
  • ゲンチョウ ガ オヨボス エイキョウ オ タカクテキ ニ ヒョウカ スル メンセツ マニュアル 「 ホットチャート 」 ノ ジッセン : ニンチ リョウホウ ノ シテン オ トリイレタ ゲンチョウ ノ アセスメント

この論文をさがす

説明

【目的】本研究では,認知療法の理論を参考にした面接マニュアルを用いて,幻聴に対する患者の認知と幻聴が及ぼす影響を多角的に把握することを目的とした.【方法】急性期病棟に入院した4名の患者(48.3±9.9歳;男性2名,女性2名)を対象として面接を行い,状況・内容・認知・感情・身体・行動・対処について得られたデータを検討した.【結果と考察】データの分析によって,幻聴に対する被支配的な認知や現実の音声ととらえている認知,さらに,健康的な認知を把握することができた.また,幻聴が発生する状況や,感情,身体,行動に及ぼす幻聴の影響について,一連の過程として段階的に把握することができた.これらのことから,面接マニュアルを用いた面接によって幻聴に関することを,患者と看護師が共有することができ,患者の個別性を活かした看護につながると考えられた.また幻聴への対処の有効性や問題点について把握することができ,効果的な看護を行うための重要な情報を得ることが可能と考えられた.

収録刊行物

参考文献 (27)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ