耐熱性カビの子嚢胞子発芽測定による新規 D 値試験法の開発

  • 上田 成一
    長崎県立大学シーボルト校人間健康科学研究科
  • 川良 希
    長崎県立大学シーボルト校人間健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a new D-value testing method for heat-resistant molds using microscopical counting of ascospore germination
  • タイネツセイ カビ ノ シノウ ホウシ ハツガ ソクテイ ニ ヨル シンキ Dチ シケンホウ ノ カイハツ

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抄録

<p> 発芽率測定による耐熱性カビの新規D値試験法の開発を行った.供試した耐熱性子嚢菌は,食品事故由来のNeosartorya hiratsukae N2001株, N. pseudofischeri UDA-01株,Talaromyces macrosporus MIT-01株,また沖縄県のマンゴー栽培ハウス土壌由来のT. macrosporus SUN2061である.<br/>  TDT試験管法により耐熱性試験を行った結果,加熱処理後の生残菌数測定に関して発芽率法と平板培養法で得られたD値は,供試菌株全てにおいて有意差が見られなかった.よって発芽率法が平板培養法に代わる新規のD値試験法として適用可能であることが示唆された.<br/>  本報告に記載した発芽率法は平板培養法と比較して時間短縮,簡素化,省資源化などのメリットが挙げられる.</p>

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