ポビドンヨード原末(PVP‐I)の毒性学的研究 第2報  ラットにおける28日間反復経口投与毒性

書誌事項

タイトル別名
  • Toxicological Studies of PVP-I. II. Twenty-eight-day Repeated Oral Toxicity Study in Rats.
  • ポビドン ヨード ゲンマツ PVP-1 ノ ドクセイガクテキ ケンキュウ ダイ2ホウ ラット ニ オケル 28ニチカン ハンプク ケイコウ トウヨ ドクセイ
  • II.Twentg-eight-day Repeated Oral Toxicititg Study in Rats
  • 第2報ラットにおける28日間反復経口投与毒性

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説明

ポビドンヨード原末 (PVP-I) の2, 20および200mg/kgを雌雄ラットに28日間反復経口投与し, その安全性について検討した. その結果, 最高投与群の200mg/kg群で投与直後に一過性の流涎が認められ, また同投与群で総コレステロールの増加あるいはその傾向が認められた. しかし, 甲状腺の重量に変動はみられず, 組織学的検査においても変化は認められなかった. その他, PVP-I投与によると考えられる影響は認められなかった.<BR>以上, PVP-Iをラットに28日間反復経口投与してその毒性学的影響を検討した結果, 無毒性量は20mg/kgと推定された. この用量は, 成人がイソジンガーグル (PVP-I, 7.5%) の15倍希釈液60ml (1回の含嗽量に相当) の3倍量を28日間飲み続けた時のPVP-I摂取量にほぼ相当することから, 通常のうがい程度の使用であれば問題はないと考えられた. しかし, ヨウ素の過剰摂取は特に新生児や胎児の甲状腺機能異常をきたす報告もあることから, 妊婦や授乳期の母親, 新生児に対するPVP-I製剤の使用には十分な注意が必要と考えられる.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 14 (4), 247-254, 1999

    日本環境感染学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (24)*注記

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