書誌事項
- タイトル別名
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- The Present State and Problem of Influenza Vaccination to Hospital Staffs
- ビョウイン ショクイン ノ インフルエンザ ワクチン セッシュ ノ ゲンジョウ ト カダイ
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抄録
医療従事者のワクチン接種は, ハイリスク者へのインフルエンザの伝播を防止するだけでなく, 自身がインフルエンザに罹患しても重症化を防ぐことができるため重要である. 今回, 当院職員のインフルエンザワクチンの接種状況を把握し, ワクチン接種率を向上するための対策について検討した. 2006年4月に当院職員1,212人を対象にワクチン接種に関するアンケート調査を各部署無記名で行った. 当院職員の2005年度のワクチン接種率は72.6%であった. アンケート回収率は72.4%で, ワクチン接種者および非接種者の回収率はそれぞれ74.9%, 65.7%であった. アンケート回答者のインフルエンザ罹患率は5.8%で, ワクチン接種者および非接種者のインフルエンザ罹患率はそれぞれ5.7%, 6.0%であり両群に有意な差はなかった. ワクチン接種後の副反応 (重複回答可) は41.8%に認められたが治療を要する副反応はなかった. 来年度のワクチン接種希望者は77.9%であったが, 今年度ワクチン接種しなかった者のうち80.5%は来年度も希望しなかった. ワクチン接種を希望しない理由は「してもかかることがある」42.3%, 「しなくてもかからない」34.0%の順に高かった. これらのことから, ワクチン接種の意義や有効性および副反応に関する職員への教育・啓蒙, ワクチン費用の公費化, ワクチン接種機会の増加, ワクチン接種率などの継続的な調査と報告, ワクチン接種率の向上対策の継続的な検討などが必要であろう.
収録刊行物
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- 環境感染
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環境感染 22 (2), 133-136, 2007
日本環境感染学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679414631680
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- NII論文ID
- 10024358230
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- NII書誌ID
- AN1019475X
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- ISSN
- 18842429
- 09183337
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- NDL書誌ID
- 8884298
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可