カリフォルニア極端降水シンポジウムで紹介された極端降雨の研究と計画手法の最近の動向

書誌事項

タイトル別名
  • Recent Directions in Extreme Precipitation Studies and Planning Methods Introduced at the California Extreme Precipitation Symposium
  • カリフォルニア キョクタン コウスイ シンポジウム デ ショウカイ サレタ キョクタン コウウ ノ ケンキュウ ト ケイカク シュホウ ノ サイキン ノ ドウコウ

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説明

 2014年カリフォルニア極端降水シンポジウムへの参加と文献調査から,米国の極端降雨に関する動向を調査した.当シンポジウムは,冬季に大洪水を発生させる大気河川に関する気象学及び水文学的研究の進展を計画や管理へ反映させることを目指した科学的情報共有の手段として毎年開催される.近年,より信頼できる可能最大降水量(PMP)推定が期待されている.その背景は,米国での水工計画と設計基準が時代ごとに新技術を取り入れ変遷してきたことにある.具体には,1990年代半ばから始まったダムや堤防の安全プログラムに連動し,施設設計はPMPとリスク分析結果を基にした総合的意思決定行う基準となっていることである.内務省開拓局のダム安全性評価の中間ガイドラインは,ダムの年換算決壊確率1万分の1以下を安全の目安とし,それ以下であっても決壊時推定死者数が1,000 人以上では特別の配慮を持って意思決定をすることを規定している.また,PMP等の豪雨解析の円滑な解析支援のため,全米を対象とする豪雨データベースや解析ツールが陸軍工兵隊水文技術センターにて整備されつつある.

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参考文献 (1)*注記

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