保水性人工芝システムの熱環境特性に関する基礎的研究

  • 手計 太一
    福岡大学工学部社会デザイン工学科 現 富山県立大学工学部環境工学科
  • 丸山 達也
    福岡大学工学部社会デザイン工学科 現 福岡市住宅都市局伊都区画整理事務所工事課
  • 乾 真寛
    福岡大学スポーツ科学部

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Thermal Environment Properties of the Water-Retentive Artificial Turf System
  • ホスイセイ ジンコウ シバ システム ノ ネツ カンキョウ トクセイ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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抄録

保水性人工芝システムの熱環境特性を明らかにすることを目的とし,保水性人工芝システムと天然芝の熱伝導率・熱容量・アルベドの水文パラメータを求めた.また,模型実験により保水性人工芝システムと天然芝の表層温度・蒸発量を測定した. <BR>保水性人工芝システムの熱環境特性は以下の通りであった.熱伝導率は天然芝と比較して小さく,人工芝は地中に放射熱を伝えにくい.熱容量は天然芝よりも小さく,表層温度の変化は大きいと考えられる.そのため,人工芝の表層温度は日中において天然芝よりも高く,夜間において天然芝よりも低い結果が得られた.アルベドは天然芝の約1/4であり,地温の上昇に繋がるものの,反射される短波放射は小さかった.人工芝からの蒸発量は天然芝からの蒸発散量の約1/4であり,人工芝の潜熱輸送量は小さかった.

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参考文献 (28)*注記

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