Horizon2000  等式・不等式制約条件や傾斜データを活用した地層面推定プログラムの改良

書誌事項

タイトル別名
  • Horizon2000: Revised Fortran Program for Optimal Determination of Geologic Surfaces Based on Field Observation Including Equality-Inequality Constraints and Slope Information
  • Horizon2000 トウシキ フトウシキ セイヤク ジョウケン ヤ ケイシャ データ オ カツヨウ シタ チソウメン スイテイ プログラム ノ カイリョウ

この論文をさがす

説明

塩野他(1987)による曲面推定プログラムでは、曲面の滑らかさを評価する項Jとデータの充足度を評価する項Rをペナルティαで重み付けした拡大目的関数Q=J+αRを最小にするものを最適解とする。不等式制約条件や傾斜データを曲面推定に活用できるという利点をもつが、最適解はペナルティや格子数に依存するため、適切な値を見つけるためには試行錯誤が必要である。試行錯誤の効率を高めるため、(1)曲面の滑らかさを積分形で評価する、(2)データの充足度を残差の二乗平均で評価する、(3)曲面の滑らかさの程度とデータの充足度を計算して表示するという3点を中心にプログラムに大幅な改良を加えた。粗く一様に分布する等式標高データを解析して、曲面の滑らかさの程度は格子数に無関係に評価できることや最適解はペナルティの値だけに依存することが確かめられた。また、密に分布する不等式標高データの解析により、本プログラムは適切なペナルティの値や格子数を見つけるのに効果的であることを確かめた。

収録刊行物

  • 情報地質

    情報地質 12 (4), 229-249, 2001

    日本情報地質学会

被引用文献 (35)*注記

もっと見る

参考文献 (31)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ