波長スキャンキャビティリングダウン分光法による水同位体比測定装置を用いた微量サンプル測定について

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タイトル別名
  • Remarks of Water Isotope Measurement of Small Samples with Analyzer Based on Wavelength-Scanned Cavity Ring-Down Spectroscopy (WS-CRDS)
  • ハチョウ スキャンキャビティリングダウン ブンコウホウ ニ ヨル ミズ ドウイタイヒ ソクテイ ソウチ オ モチイタ ビリョウ サンプル ソクテイ ニ ツイテ

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説明

 波長スキャンキャビティリングダウン分光法を用いた水の安定同位体比測定装置において,微量サンプル分析の精度を検討し,測定における注意点をまとめた.通常の測定は容量2.0 mLのバイアルを用いて行うが,測定値を得るには最低でも0.3 mLの水量が必要であった.しかし,サンプル量が少ない場合,バイアル内でのサンプルの蒸発が影響し,測定結果が大きくなる傾向が見られた.どの程度の量のサンプルで蒸発の影響が現れるかは,サンプル自体の同位体比の違いや,酸素・水素の同位体比によっても異なった.本装置による測定は,サンプル消費量が少ないことが大きな利点であるが,精度のよい分析を行うには,サンプル水量を少なくとも1.0 mL以上確保し,1.7 mL程度までの量を測定バイアルに入れることが推奨される.

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