看護職員の腰痛アンケート調査からみた腰痛の予防と対策

  • 小久保 安朗
    福井医科大学整形外科学教室〔〒910-1193 福井県吉田郡松岡町下合月23〕
  • 前沢 靖久
    福井医科大学整形外科学教室〔〒910-1193 福井県吉田郡松岡町下合月23〕
  • 古沢 修章
    福井医科大学整形外科学教室〔〒910-1193 福井県吉田郡松岡町下合月23〕
  • 内田 研造
    福井医科大学整形外科学教室〔〒910-1193 福井県吉田郡松岡町下合月23〕
  • 馬場 久敏
    福井医科大学整形外科学教室〔〒910-1193 福井県吉田郡松岡町下合月23〕

書誌事項

タイトル別名
  • Management and prevention of low back pain in nursing personals: Report of questionnaire analysis
  • カンゴ ショクイン ノ ヨウツウ アンケート チョウサ カラ ミタ ヨウツウ ノ ヨボウ ト タイサク

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説明

当院看護職員345名(有効回答率89.0%)を対象にアンケート調査を行い,腰痛発生の危険因子を分析し,腰痛の予防と対策について検討した.日本産業衛生協会理事会腰痛委員会による腰痛診断のための問診用紙を改変しアンケート調査を行った.現在腰痛がある,あるいはときどきある者は49.2%であり,このうち20∼24歳での発症は58.9%と最も多く,経験年数の少ない若年者に腰痛が多く発症していた.取り扱う重量が40 kg以上と答えた職員は全体の約50%であり,患者の体位交換や移動介助の際に中腰姿勢や腰のねじれが加わり腰痛が発症していた.一方,腰痛予防対策をしている職員の割合は低く腰痛予防への意識が低かった.1人で扱う重量を減らすなどの工夫を行う一方で,就職直後から積極的に腰痛予防の技術を指導することが必要であると考えた.

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参考文献 (6)*注記

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