伊予西条・加茂川中流域の蛇行地形と地殻変動

書誌事項

タイトル別名
  • Meander and Tectonic Movement in the Area along the Middle Stream of the Kamo River in Ehime, Shikoku Island, Japan
  • イヨ サイジョウ カモガワ チュウリュウイキ ノ ダコウ チケイ ト チカク ヘンドウ

この論文をさがす

抄録

四国山地中央部の北斜面には,「石鎚断層崖」とも呼ばれてきた「急斜面帯」がある。本論では,急斜面帯を先行谷として開析する加茂川中流域の蛇行地形の発達を考察した。その結果,次のような結論を得た。1)加茂川中流河谷は,中央構造線破砕帯を刻んで発達した断層線谷であり,断層線谷から直線状の谷や蛇行地形が発達した。2)加茂川中流域には,四国脊梁部の上昇に伴う急斜面帯の形成に関与したとみられる増傾斜運動が活構造として加わっていた。3)その増傾斜運動による隆起のフロントが岡村断層にあたる。

収録刊行物

  • 地理科学

    地理科学 62 (4), 221-236, 2007

    地理科学学会

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ