腰椎椎間関節症に対する腰椎屈曲運動の効果

  • 青木 一治
    NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0016 名古屋市中区松原2-17-5〕
  • 友田 淳雄
    NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0016 名古屋市中区松原2-17-5〕
  • 上原 徹
    NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0016 名古屋市中区松原2-17-5〕
  • 鈴木 信治
    NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0016 名古屋市中区松原2-17-5〕
  • 坪内 俊二
    NTT西日本東海病院整形外科〔〒460-0016 名古屋市中区松原2-17-5〕

書誌事項

タイトル別名
  • The efficacy of lumbar flexion exercises for lumbar facet syndrome
  • ヨウツイ ツイカン カンセツショウ ニ タイスル ヨウツイ クッキョク ウンドウ ノ コウカ

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説明

腰椎椎間関節症(以下,LFS)に対する腰椎屈曲運動の効果を,運動前に撮影した立位側面X線像と臥位最大伸展X線像から検討した.対象は神経根症状がなく,腰椎伸展時に疼痛が増強し,画像所見を考慮してLFSと診断し,腰椎屈曲運動を行った外来患者35名であった.運動の結果,腰痛が消失したものと軽減したものとを合わせると,88.6%に有効であった.立位側面X線像で比較すると,腰痛の消失,軽減,変化なしの順で,posterior projectionを除いて,伸展方向の角度が増加していた.効果のみられないものでは,腰椎の前弯が最初から増強していることが分かった.臥位最大伸展X線像で比較すると,腰痛が変化なし,軽減,消失の順に可動域は増加しており,消失したものでは伸展可動域に余裕があった.このように臥位最大伸展で可動域が増す者は,屈曲運動の効果が得られる傾向にあった.

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