Howell-Jolly小体の出現とCT検査により計測される脾体積の検討

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  • Relationship between the appearance of Howell-Jolly bodies and spleen volume calculated by CT

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【目的】Howell-Jolly小体(Howell-Jolly bodies, HJb)と脾体積の関連性,および脾体積変動の検討。【方法】当院CT検査で脾体積が100 cm3以下で2回以上HJbの有無を検査した症例を対象とした。またHJbが確認された症例で複数回CT検査を行った症例については脾体積変動を評価した。【結果】対象39例をHJbが常に出現(I群),ときに出現(II群),全く出現しない(III群)に分けた。男性の平均脾体積はI,II,III群それぞれ25.6 cm3,45.3 cm3,71.1 cm3であった。女性のI群症例はなく,II,III群はそれぞれ59.8 cm3,62.2 cm3であった。脾体積変動は11例中3例はうっ血性心不全により2倍程度の体積変動を認めたが,他8例は変動がほとんどなかった。【結論】脾体積とHJb出現は男性で相関を認め,全身状態が安定している症例では脾体積変動は少ないことから,脾体積やHJb出現は脾臓の免疫機能低下の指標となりうる。

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参考文献 (15)*注記

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