人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia, VAP)はゼロにできるか?

書誌事項

タイトル別名
  • Is it possible to reduce the incidence of ventilator-associated pneumonia (VAP) to zero?

説明

人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia, VAP)は気管挿管・人工呼吸に伴って生じる院内肺炎である。VAP発症ゼロは可能だろうか。近年さまざまなVAP予防策が検討され,いくつかのケアを組み合わせた「バンドル」の有効性が示されている。本邦でも日本集中治療医学会から5つの項目からなる「VAPバンドル」が公開されている。バンドルの効果を判定するにはサーベイランスが重要だが,サーベイランス診断と臨床診断に解離があるため,米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention, CDC)はVAP診断にこだわらない新たなサーベイランス基準“ventilator-associated event(VAE)”を公開した。バンドルの普及はパラメディカルを中心とするチーム医療に依存しており,チームアプローチにより予防・診断・治療のレベルを上げることで,VAPを減らし患者の予後改善が可能と思われる。

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参考文献 (31)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679421755648
  • NII論文ID
    130004514588
  • DOI
    10.3918/jsicm.21.9
  • ISSN
    1882966X
    13407988
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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