書誌事項
- タイトル別名
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- Intracranial pressure monitoring in <I>Bacillus cereus</I>-associated acute encephalopathy
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説明
セレウス菌は通常,食中毒の原因菌としてよく知られているが,脳症の合併は非常に稀である。今回我々は,セレウス菌食中毒に合併した脳症を経験した。症例は5歳の男児。昼食に前日調理のチャーハンを食べたところ,1時間後から嘔吐し,意識レベルの低下がみられ入院となった。頭部CTと臨床症状から急性脳症と診断し,脳圧センサーを挿入して脳圧管理を行った。管理目標は脳圧(intracranial pressure,ICP)を20 mmHg以下とし,脳灌流圧(cerebral perfusion pressure, CPP)を45 mmHg以上に保つようにした。児は救命できたが,重度の神経学的後遺症を残した。今回の経験により,小児の脳炎・脳症に対するICPモニタリングは,脳浮腫の進行を速やかに把握し,その上昇に対し迅速に処置を行えたことから,非常に有用であると考えられた。
収録刊行物
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- 日本集中治療医学会雑誌
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日本集中治療医学会雑誌 18 (1), 105-109, 2011
一般社団法人 日本集中治療医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679422436480
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- NII論文ID
- 10029383050
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- NII書誌ID
- AN10474053
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- ISSN
- 1882966X
- 13407988
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可