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- 永金 義成
- 京都第二赤十字病院脳神経内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Antiplatelet therapy for prevention of ischemic stroke
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説明
<p>要約:抗血小板薬は,抗凝固薬とともに脳梗塞再発予防の主役となる薬剤であるが,単独投与による脳梗塞再発抑制効果は十分ではない.近年,抗血小板薬2 剤併用療法(DAPT)が,脳梗塞または一過性脳虚血発作患者においても有効であることが示され,投与期間や抗血小板薬の組合わせに関してさまざまな研究が行われている.一方,DAPT はより強力な抗血小板作用を有する反面,出血リスクの増加は免れない.したがってDAPT を行う場合には出血リスクを評価しておく必要があり,DAPT継続中は厳格に血圧を管理し,DAPT から単独療法へ移行する時期を見極めることが重要である.現在,新規抗血小板薬の脳卒中患者への適応拡大が試みられるとともに,より確かな抗血小板作用を有するGPIIb/IIIa 受容体拮抗薬や,血小板粘着抑制をターゲットにした出血リスクの少ない抗血小板薬(GPVI 拮抗薬,von Willebrand因子阻害薬,GPIbα 阻害薬)など,新たな抗血小板薬の開発が進んでいる.</p>
収録刊行物
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- 日本血栓止血学会誌
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日本血栓止血学会誌 28 (3), 326-334, 2017
一般社団法人 日本血栓止血学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679426894464
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- NII論文ID
- 130006831779
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- ISSN
- 18808808
- 09157441
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可