Genomic responses in mouse models greatly mimic human inflammatory disease: Commonalities across species do exist and are potentially important

  • HAGIHARA Hideo
    藤田保健衛生大学総合医科学研究所システム医科学研究部門
  • TAKAO Keizo
    自然科学研究機構生理学研究所行動様式解析室 現,富山大学研究推進機構研究推進総合支援センター生命科学先端研究支援ユニット動物実験施設
  • MIYAKAWA Tsuyoshi
    藤田保健衛生大学総合医科学研究所システム医科学研究部門 自然科学研究機構生理学研究所行動様式解析室

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  • マウスはやはりヒト炎症性疾患のモデルになる―バイオインフォマティクス的手法によるマウスモデルの再評価―

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要約:マウスはヒト疾患のモデル動物として広く使われているが,ヒトで重篤な炎症が起きた時に発現が変化する遺伝子群はマウスでは全く異なるふるまいをしており,この観点からヒトとマウスはほとんど似ていないという報告が2013 年に出された.この報告はマウスをヒト疾患のモデル動物として使うことの有効性や妥当性などについて大きな議論を巻き起こした.しかし筆者らは,この報告で解析されたのと同じ遺伝子発現データを用いて,解析手法の改善を加えて再解析をした結果,マウスはヒトの炎症性疾患のモデルになり得ることを改めて確認することができた.この結論は,炎症性の疾患に限らず,ヒト疾患のモデルとしてマウスを用いて病態・病因の解明や治療法の開発を行う際に,ヒトとマウスの共通している部分に注目して研究を進めることが有効であることを示唆するものと考えられる.

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