思春期にある先天性疾患患児の疾患に関する自己開示とそれに伴う体験

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タイトル別名
  • Self-disclosure of Disease and the Related Experience in Adolescent Children with Congenital Heart Disease
  • シシュンキ ニ アル センテンセイ シッカン カンジ ノ シッカン ニ カンスル ジコ カイジ ト ソレニ トモナウ タイケン

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抄録

先天性心疾患患児(以下CHD児)の療養行動には、周囲の理解とサポートが必要であり、そこには「自分のことを話す」という自己開示が関連すると考えられた。疾患に関する自己開示に伴う体験を明らかにすることで、友人関係の形成を築くための看護への示唆が得られると考え、外来通院中の10〜15歳のCHD児を対象に調査研究を行った。平均年齢は12.16±1.62歳であり、69.1%が手術を経験し、63.2%が管理指導区分E可であった。自己開示の対象は、親友が最も多く、その理由は「聞かれたから」が最も多かった。自己開示に伴う体験として、【開示に対する思い】、【開示した後の思い】、【開示対象の反応】、【開示後の関係】、【開示後の療養行動】の5カテゴリーが抽出され、CHD児が自分の疾患について「話してもいい」と思えるような認識を持てるかかわりと、自己開示に対する思いを支援できる関わりの必要性が示唆された。

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