成人胸骨切開後疼痛に対する術後鎮痛法―フェンタニル投与量の検討―

書誌事項

タイトル別名
  • A study of fentanyl requirement for intravenous nurse-controlled analgesia after cardiac surgery
  • セイジン キョウコツ セッカイ ゴ トウツウ ニ タイスル ジュツゴ チンツウホウ フェンタニル トウヨリョウ ノ ケントウ

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説明

目的:胸骨正中切開を伴う心臓手術後の鎮痛にiv-NCA(経静脈患者自己調節鎮痛法:intravenous nurse-controlled analgesia)を用いて必要なフェンタニル量を検討する.<br>方法:胸骨正中切開を伴う予定心臓手術を受ける患者をフェンタニル持続投与25 mcg/h (F 25群:27名)と50 mcg/h (F 50群:25名),(両群ともボーラス投与量は25mcg,ロックアウトタイムは10分)に分けて,両群のボーラス投与回数,フェンタニル総使用量,他の鎮痛薬の使用状況,有害事象の発生数等について調査した.<br>結果:F 25群,F 50群それぞれボーラス投与回数は24時間で1.8±2.3回,0.8±1.0回で群間に有意な違いはなかった.一方,F 25群で6名に他の鎮痛処置を必要とし,F 50群で6名が有害事象によりフェンタニル持続投与中止となった.<br>結論:胸骨正中切開を伴う心臓手術後鎮痛にiv-NCAを用いる場合,フェンタニルの持続投与量は25 mcg/hが50 mcg/hに比較して安全性に優れると考えられた.

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