超音波ガイド下星状神経節ブロックの有用性<br>―ランドマーク法との前向き非無作為化(非盲目的)試験―

書誌事項

タイトル別名
  • The efficacy of ultrasound-guided stellate ganglion block: prospective nonrandomized (open-label basis) test with the ultrasound-guided method and the landmark method
  • 超音波ガイド下星状神経節ブロックの有用性 : ランドマーク法との前向き非無作為化(非盲目的)試験
  • チョウオンパ ガイド カ ホシジョウ シンケイセツ ブロック ノ ユウヨウセイ : ランドマークホウ ト ノ マエムキ ヒムサクイカ(ヒモウモクテキ)シケン

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説明

【目的】最近超音波(US)ガイド下星状神経節ブロック(SGB)が紹介され普及してきている.USガイド下SGBの有用性を検討するため,頬部・手掌の皮膚温変化を解析した.また,USガイド下SGB施行群でC6とC7の高さでの施行の有効性に差があるかを併せて検討した.【方法】2012年12月~2013年4月に4回以上SGBが行われた28例を,新規にSGBを施行したUSガイド下群13例計52回(US群),以前よりSGBを施行していた従来のランドマーク群15例計60回(LM群)として前向きかつ非盲目的に2群に分けた.またUS群をC6(C6群)・C7(C7群)の高さで亜群に分けた.SGB前後の両頬部,母指・小指球の皮膚温を測定,皮膚温変化を算出し解析した.【結果】皮膚温変化(℃)(平均値±標準偏差)は,US群の頬部,母指球,小指球で0.83±0.68,1.32±1.27,1.39±1.41,LM群では0.32±0.66,0.33±0.93,0.13±0.91と,有意にUS群の温度上昇が大きかった.ホルネル徴候に有意差はなかった.嗄声は有意にUS群で低かった.US群にはその他の合併症はなく,LM群で前胸部しびれが1例あった.また,C6群とC7群の比較では各部位で有意差はなかった.【結論】US群は,LM群より安全確実に施行可能である.またUS群では解剖学的理由によりC6-SGBが推奨される.

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