書誌事項
- タイトル別名
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- SAPHO syndrome preceded by chronic recurrent back pain for seven years before the appearance of a skin lesion: a case report
- 症例 増悪と寛解を繰り返す背部痛が先行し,皮膚症状の出現まで7年以上を要したSAPHO症候群の1例
- ショウレイ ゾウアク ト カンカイ オ クリカエス ハイブツウ ガ センコウ シ,ヒフ ショウジョウ ノ シュツゲン マデ 7ネン イジョウ オ ヨウシタ SAPHO ショウコウグン ノ 1レイ
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説明
<p>症例は47歳の女性.背部痛を主訴として当科を受診し,MRIでTh6,7椎体前方に異常信号を認めたが,受診1カ月後には痛みが完全に消失していた.初診より7年後,両膝から下の痛みを訴え再度来院し,MRIでL3/4,4/5に脊柱管狭窄を認めたが,症状が軽度であったため,プレガバリンを処方し保存的に治療した.経過中に左胸部痛や背部痛を訴えたが自然に軽快,受診ごとに訴える部位が異なるため経過を観察していた.初診より7年6カ月後,左胸鎖関節の圧痛と両手掌の皮疹が出現したため,掌蹠膿疱症,胸鎖関節病変,脊椎病変を伴ったSAPHO症候群を疑った.しかし,保存療法のみで症状が軽快したため経過観察中である.SAPHO症候群は皮膚,骨関節病変を統合する概念である.病因の詳細は不明であり,寛解と増悪を繰り返すが,一般に予後良好な疾患である.皮膚症状よりも背部痛が先行した場合に診断は困難であり,本疾患を念頭に置いて診療にあたる必要がある.</p>
収録刊行物
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- 日本ペインクリニック学会誌
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日本ペインクリニック学会誌 25 (1), 20-23, 2018
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679435489152
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- NII論文ID
- 130006464114
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- NII書誌ID
- AN10440947
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- ISSN
- 18841791
- 13404903
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- NDL書誌ID
- 028889685
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可