園芸施設に利用する丸型鋼管自動穴あけ装置の開発

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  • Automated Drilling of Round Steel Pipes for Greenhouses

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抄録

園芸施設のメインフレームに用いられる丸型鋼管の穴あけ作業の作業能率を改善するため,作業員1名で作業可能な自動穴あけ装置を開発した.装置は,1)渦電流式センサを用いて鋼管の継ぎ目の自動検出が可能,2)タッチパネル操作により,鋼管穴あけ用ドリル設定位置の任意操作が可能,3)従来の手作業で生じた鋼管穴あけ部位のバリ取り作業が不要となる特徴を有する.園芸施設に必要な材料加工を想定し,開発した装置と従来のボール盤を使用した手作業との作業時間を比較した.その結果,開発した装置は穴あけ数にかかわらず,ボール盤のセッティングが不要なため作業員および作業時間の削減ができ,大幅に作業能率を改善することができた.また,ボール盤のセッティングの際の熟練作業や継ぎ目溶接箇所を目視で避ける作業が不要になり作業が容易になった.従来の複数の作業人員を要していたものが,開発した装置では1名で作業可能であることが示された.ドリルを上下2方向に設置して,鋼管を中心に両方向から同時に穴あけを行うことで,ドリル貫通によるバリの除去作業が不要なことも確認できた.

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